小さい頃から漫画が好きだった。
読むのも描くのも好きだった。
でも、大きくなって、漫画を描くのが辛くなった。
自分が面白いと思える漫画が描けないと
つまらない。
漫画を読んでる方がよかった、
漫画を描こうなんて思わなきゃよかったと。
向こう側にいればよかった…。
家でスーファミ版「ストⅡ」を黙々とやっていた頃、
ゲームを作ることを全く考えていなかった。
純粋にプレイヤーとして楽しんでいた。夢中だった。
“夢中”
一番しっくりくる言葉だ。
その夢中は加速する。
大人になってから始めたテレビゲーム。
いろいろなジャンルを試したが、やはり格闘ゲームが一番だった。
兄と「ファイヤープロレスリング」というプロレスゲームをよくやった。
でも、「ストⅡ」は別格だった。
操作できるアニメ。
2D格闘ゲームこそが、まさにそれだった。
昇龍拳をマスターしつつあった頃、
ブラウン管からちょこちょこ流れる、とあるCMが気になり始める。
“100メガショッーク、ネ オ ジ オ”
見知らぬ格闘ゲーム、後に判明するが「ワールドヒーローズ」が
目に飛び込む。
スーファミ版「ストⅡ」よりも絵が凄そうだぞ。
このNEOGEO(ネオジオ)なるもの、家庭用ゲーム機なのに
本体が58000円、お弁当箱のようにでかいソフトは、2万円以上する。
流石に買えん。
欲しい。でも、高い。
もんもん…。
朗報!!「まる勝スーパーファミコン」にスーファミ版で「餓狼伝説」が
発売されると書いてある。
「餓狼伝説」とは、ネオジオの人気格闘ゲームだ。
9800円。
むむ。それでも高い。しばらく、「ストⅡ」だけで我慢だ。
「ストⅡ」は、全キャラでベガに勝てるようになった頃、「餓狼」を中古で買う。
ゲームの完成度は「ストⅡ」に及ばないものの
「餓狼伝説」は面白かった。
テリー・ボガードが「バーンナックル」って言っているのが
聞き取れなくても気にならなかった。
「ストⅡ」にはない技を操作して繰り出す。
それに夢中になった。
「餓狼」をプレイして、アーケード(ゲーセン)のゲームと
家庭用ゲーム機(スーファミ)の差を感じるようになった。
スーファミ版「ストⅡ」は、アーケード版には及ばないが、
その差を感じさせないくらいよくできたゲームだった。
しかし、「餓狼」は、アーケード版の方がはるかに面白い。
「ストⅡ」の方が、移植を上手にやったのだろうが、
これが、家庭用ゲーム機の宿命なのか。
“ゲーセンよりも質が低い”
100メガショーーーーーック!!
NEOGEOへの思いを募らせていく。
「いつかこんなゲームを作りたい!」なんて
まだこれっぽっちも思ったことがない時期のお話。
次回は、“ついに「NEOGEO」を買う”。(笑)
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