2013年8月1日木曜日

Shockwave プラグインの高いハードル。

「ぱんぞう屋」を始めたばかりの頃、
プラグインは、WEBページの敷居を高くしていた。

今は、動画やゲームは、普通にブラウザで見ることができたが、
当時はいちいちプラグインをダウンロードしなければならなかった。

リアルプレイヤーやShockwaveプレイヤーなどがその代表だ。

しばらくするとプラグインを自動的にインストールさせることができたが、
当時は、わざわざダウンロードサイトに行かねばならず、しかも再起動が
必要だったりした。パソコン初心者には難しい操作だ。
ましてや、子供にはなおさらだと思っていた。

自分がWEBページを見ていても同じだ。
少しでも重いサイトは、すぐに見るのを止める。
たとえ我慢して開いたとしても、つまらないサイトだったら二度と行かない。


それならば、

「ダウンロードの待ち時間を我慢してくれた分、損をさせないような
面白いゲームを作ろう」。

それを目標にした。

さらに、「ゲームが遊べない」というユーザーの問い合わせには、
できるだけわかりやすく答えるようにしたし、「Shockwaveとは何か」というサポートページを
作って対応した。

結果的に、子供たちは、Shockwaveという面倒くさいものをダウンロードして、
「ぱんぞう屋」で遊んでくれた。
スタートから数年後、「ネットくん」の中で一番の人気ページになった。


Shockwaveを提供していた当時の会社Macromediaは、Shockwaveを
バージョンアップさせるごとに、仕様を変えてきたが、
ゲームと一緒にプラグインもダウンロードする仕様になり、
ユーザーがプラグインを意識しないで遊べるようになったことは
気分を一層楽にした。

日本のゲームがFlashばかりになってもshockwaveでゲームを作り続けたのは、
このことで自信がついたからだ。

しかし、そのおかげでちょっと勘違いをしたかもしれない。

Shockwaveに固執しすぎた。
ユーザーにとっては、プラグインなんてどうでもよいこと。
ゲームは、簡単に始められて、面白ければよいのだ。

時代はモバイルだ。

モバイルにゲームを提供できなければ意味がない。
AndroidにShockwaveゲームを提供できないのであれば、
他の方法を考えなければならないのだ。
どうやら作者である自分自身がShockwaveのハードルを越える必要がありそうだ。