2013年12月25日水曜日

ペットロスではなく、カーロス…?

ペットロス症候群というのはあるけど、
カーロス症候群というのはあるのだろうか。

カーロス、つまり、車を失って、心身に影響が出る
みたいな。


愛車の日産CUBEとは8年の付き合いだった。

走行距離、120267km。
この12万キロの間に、母が亡くなり、
愛犬を飼うことになり、結婚し、子供が産まれた。

結婚前に妻と買いに行った。
四角っぽいデザインと水色のボディが二人とも気に入った。
カーナビは敢えて付けなかった。
地図と標識と天体さえあれば、どこへでも行けると妻は考えていた。
方向オンチの僕への教育的配慮だったのかもしれない。
前の車は車上荒らしにあったので、警報装置はつけた。
「井」の字のような純正のアルミホイールは捨てがたかったが、
予算の都合で諦めた。
しかし、丸い穴がいくつも空いているホイールキャップのタイヤは
お気に入りになった。


そんな愛車と今日お別れした。


家族が増えて、少し大きめの車にしたのだ。
無理をすれば、まだ乗れなくもないが、買い替え時だった。

普段あまりお手入れはしないが、
今日は洗車機でシャンプー洗車。
ちょっとでも綺麗にして引き渡し。


愛車を手放すとき、みんなどう思っているのだろう。
症候群というほどの病気にはならなくとも
少しは切なくなるのかな。


新車は、キューブより装備なんかもすごいはずだ。
しかし、新車を買った喜びよりも、別れの辛さの方が大きい。


新しい車に乗り換え、ディーラーを出る。
横目で愛車にさよならをする。

振り返ると、妻が泣いている。

キューブのサイドミラーが、さよならの挨拶をするように
閉じていくのを見たそうだ。
販売の担当さんがインテリジェントキーのロックボタンを
押したのだろう。



同じ気持ちの人がそばにいる。



心の痛みが少しやわらいだ。


今日はクリスマス。
家に帰って、ケーキとチキンを食べよう。


Merry Chiristmas!