僕のデジタル作品デビュー作は、
CDROMデジタルコミック・マガジン「ねぎ」に掲載された「水玉くん」である。
ただの丸に目のついたキャラ”水玉くん”のお世話をするゲームである。
当時たまごっち第一次ブームだった。
僕もたまごっちは、人から借りてやったが、すぐに飽きた。
うんち掃除やご飯をあげるのが面倒くさくて嫌になったからだ。
そんなたまごっちのアンチテーゼとして制作したのが水玉くんだ。
育てゲーならぬ…。
そのあとも「ねぎ」で「遊星からの物体P」という作品を発表した。
どちらの作品もゲームともコミックとも言えない作品で、
自分なりの”デジコミ”を表現してみた。
その後、「ねぎ」の編集長がフジテレビのサイトで
デジコミのWEBマガジン「少年タケシ」を創刊するというので、
そこでも連載させてもらった。
2年くらいかけて、100本ぐらいの作品を作った。
デジコミの先駆者になるという意気込みでずっとやってきた。
”デジコミ”って何ぞや!!
作れば作るほど悩んだ。
インタラクティブ性とコミックの融合が鍵だと
に違いない。
結果的に行き着いたのは、
ゲーム。
ぱんぞう屋でゲームを作り始めた。
すでに100本以上。
自然な流れでゲームを作り続けてきた。
ジャンルにこだわることは無意味。
面白い物を作ろうとしたら、それがゲームだったということだ。
ゲームの強さは、何度もプレイしてもらえるところ。
漫画的な表現は、いくらでも盛り込むことができる。
マルチエンディングのゲームならば、漫画のオチを
何個でも作ることができる。
漫画の時間軸が、一方向ならば、
ゲームは、無数、いやパラレルワールドを作ることができる。
ゲームは、デジコミでもあり、
デジコミはゲームでもある。
ゲームという枠も何か小ささを感じる。
ジャンルなんか関係ない。
今最も面白い物を作る。
デジタルエンターテインメントは、始まったばかり。
枠を作るのは、まだ早い。
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